私には3人の父がいます。角界の父、生みの親、 育ての親。その1人、角界の父がいなくなりました。

  大鵬さんからは、横綱昇進時に「宿命」という言葉を贈られ、付け加えて「横綱になったら引退することを考えろ」とも言われた。
定期的に食事をするたび、「弱くなれば存在する価値がない」という横綱道を教え込まれました。

  大鵬さんがなくなる2日前にお会いし、「32回の優勝に 1つでも2つでも近づけるよう精進します」と決意を伝えました。すると「しっかりやれ」と 淡々と厳しい言葉を言われそれが“最後の遺言”となりました。 早く恩返しできるよう精進します。

  また、献血運搬車の寄贈を70台もされていたことは 今回初めて知りました。 奥様からお話を聞き、胸が熱くなりました。

白鵬というしこ名の元になった偉大な存在大鵬さんは、最後まで横綱でした。 皆様、ご協力よろしくお願いします。

第69代横綱 白鵬 翔



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